マネジメント能力がないと思った時に読んでほしい話

マネジメント能力がないと思った時に読んでほしい話

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こんにちは、やんもです。

私の所に、下記のような悩みが
しばしば届きます。

  • 部下がが言うことを聞いてくれない。
  • 間違いを指摘すると反抗してくる。
  • 自分にはマネジメント能力がないんじゃないか。

正直、私自身が
めっちゃマネジメントできる人間だと
微塵も思っていません。

それでも、私の部下たちは
成長し続けているし、
仕事には主体的に取り組んでくれて
私の話もしっかり聞いてくれます。

私が、正式に責任者になって
今日までの1年間なにをしてきたかを共有します。

賢者のマネジメントを学びたいならそれ系の本をひたすら読んでください。
あくまで、私個人の意見と、実際に私が実践して結果がでた話です。

マネジメントの悩みでありがちな原因

悩む女性の写真
そもそも、マネジメントの意味をググってみます。

マネジメントとは、「経営管理」などの意味を持つ言葉で、組織の目標を設定し、その目標を達成するために組織の経営資源を効率的に活用したり、リスク管理などを実施する事を言います。また、「マネジメントの父」と呼ばれるP.F.ドラッカーは著書の中で、マネジメントを「組織に成果をあげさせるための道具、機能、機関」と定義しています。

引用元:BizHintのサイト

BizHintさんのサイトに、
とても具体的に「マネジメントとは」が書かれています。

とりあえず、私なんかに
悩みを相談してくれる方は、
だいたい、カーネギの「人を導く」を読んでない。

本当に悩んでて解決したいなら、
手当たり次第、
それ系の本を読めばいいのにと思います。
(そうすると、この記事が読まれなくなりますが笑)

マネジメントは、ざっくり言うと、
組織の目標を設定し、
取り組みの動機付けを行い、
人材を育成し、人と組織を
成長させるチカラ、ですかね。

言うことを聞かせようとしている

自分自身に当てはめて考えてみてください。

上司から、「あなたの今のやり方は間違っているから、そこは直して欲しい。
数字として結果が出てないから直した方がいいと思う。」

って言われたら、
「は?」と思うタイプじゃないですか。

私は「は?」と思います笑

まず、自分のやり方や意見を相手に直接ぶつけて、
自分は正しいことを言っているのに、
なんでわからないんだ!と
悩んでるパターンが多い。

でも、よく考えると、
それって自分がされたら嫌なことじゃないですか。
だったら、そりゃ部下だって
同じ人間なんですから、
反抗します。言うこと聞きたくないです。

リーダーシップやマネジメントは、
「誰かを自分の思う正しい方法をやらせること」じゃない。
または、「誰かを成長させること」じゃない。

もちろんそれは、正しいことなんだと思います。
でも、それは「自分の考える正しいこと」であって、
それは教育ではなく、強要になってしまっています。

「言うことを聞いてくれない」
「反抗してくる」など、
そう思って悩んでる裏を返せば
「言うことを聞かせたい」
「反抗せずに言うことを聞け」です。

誰も、そんなこと望んでないはずです。

されたくないことはしない。


7つの習慣 原則中心リーダーシップ

ビジョンがなくてブレている

もし、自分が上司を選べるんだったら、
どっちがいいですか?

  1. 上のひとが言っているからこの取り組みをやって、という上司
  2. 今月はこれがアツいらしい、一緒に取り組んでいこう、という上司

もう、後者に決まっています。

上司には、そのひとなりのビジョンがないと
部下が付いてきません。
なぜなら、方向性のない上司は
信用できないからです。

たとえば、富士山へ車でいくのに、
道を調べてない運転手の車なんて
絶対乗りたくないです。
道を調べて、この道で行くからと言われれば、
大丈夫そうだなと思って車に乗ります。

それと一緒で、リーダーと言う立場、
上司・責任者・マネージャー、
どんな人の上に立つ立場でも、
そのひとなりのビジョンがないと
ついていく方は心配で、ついていきたくないと思います。

また、ビジョンのある上司は、
目標がしっかり定まっているので、
PDCAを回し続けて常に改善しようとします。
常に行動しているので、
いつも活気的に感じ、一緒にいる部下としては
楽しいとすら思ってしまいます。

一緒にいて楽しい上司となら、
一緒に目標達成できたらなおさら楽しい。
だから、一緒に頑張りたいと
自分が部下でも、そう思うはずです。

自分自身のビジョン・軸を持つ


絶対ブレない「軸」のつくり方

兵隊をつくろうとしている

自分の正しいと思う方法を
強要しない、にも繋がってきますが、
部下の良き理解者でありたいと
私は思っています。

先ほどの、

上司から、「あなたの今のやり方は間違っているから、そこは直して欲しい。
数字として結果が出てないから直した方がいいと思う。」

この発言が、不快に感じる要因は、
部下の取り組みや、
それに対する努力を全否定しているからです。

多分、誰でも共通だとは思うのですが、
「頑張ってる所を評価してくれたら嬉しい」はず。
それが、例え結果がでなかったり、
失敗してしまったりしても、
それらの行動を褒めてもらえると、
嬉しかったり、救われた気持ちになるはずです。

本人の行動と努力への賞賛をぶっ飛ばして、
いきなり「間違っている!直せ!」なんて言ったって、

「は?」です笑

「は?」くらい思える人なら、まだ元気な方ですが、
人によっては、
「自分はこんなに頑張っているのになんでわかってくれないんだ」
と拗ねてモチベーションが下がったり、
分かり合えないひとと話してもしょうがないと思ったり、
部下と上司のそれぞれの心が、
ぐーんと離れ離れになってしまいます。

仕事だって結局は人間関係なので、
兵隊のように感情一切無視世界は、
やっぱり、ダメなんだと思います。

お・も・い・や・り。 おもいやり。


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私が実践して大事だと思ったこと

リーダーシップの画像
私はこの一年間、
現場で部下を育ててきました。

成長の伸び率は、客観的にみたら
激変したというわけではないです。
しかし、本人たちが主体性を持って、
それも毎日楽しそうに仕事をしている姿をみると、
私の取り組んできたことは
間違いじゃなかったんじゃないかなと思います。

自分がされたら嫌なことはしない

自分の言動を常に俯瞰してみるべきです。
「今の自分の発言は、自分が言われたらどう感じるか」
「今の自分の行動は、部下がみたらどう感じるか」

そして、それがもし、
自分だったら嫌だなと思うなら、
以後しないように気をつけるだけです。

社長でもない限り、どんな職場にも
自分より上の立場の人と、
下の立場の人がいると思います。
どちら側の立場に立って考えても、
自分がされて嫌じゃないか常に考えます。

また、それはとても小さなことも含まれます。

例えば、
「食べたお菓子の袋をゴミ箱に捨てずに置きっ放しにする」
とか
「自分のことしか考えず、冷蔵庫を占拠する」
とか笑
(ちょっと例えが、マニアック笑)

でも、これってすごく小さなことですけど、
地味に結構大事だと思います。
夫婦でもルームシェアでも、
誰かと同じ時間や空間を共有するなら、
されたら嫌なことをしてくると嫌な気持ちになる。

じゃあ、せめて自分は、
「自分はされたら嫌なことはしない」と決めて
コツコツと実行します。
その取り組みは、誰からも気づかれませんが
大きな自信になるはずです。

ビジョンと軸の具体例【私の場合】

私は良き上司になるために、
一年を通して、ビジョン・軸を固定しました。
そうすることで、部下はそれらに沿って
物事を考え、行動し、改善をしていく地図になるからです。

具体的には下記です。

    やんもさんのビジョン

  • なにたい自分になる
  • 自分ひとりでも稼げる力をもつ

なにたい自分になる
なりたい自分があるのとないのとでは、
仕事における生産性が大きく違う気がします。

なりたい自分を考えず、
ただなんとなく毎日を過ごしていくのも、
生き方としてはひとそれぞれ、
ありだとは思います。
ただ、せっかくの自分の人生なので、
より楽しく、より豊かになった方が幸せなはずです。

そのビジョンがあった上で、
じゃあそのビジョンに近づくためには
今の仕事でなにをすればいいだろう、
どんなことができるようになれば、
そのビジョンを実現できるだろうか、
って考えながら仕事をしていると、
自然と今の仕事が無駄じゃないと思える、
必要だと思えるようになります。

そして、それを常に考えるので、
必ず成長します。
だから、必ず幸せな人生を送れると思います。

自分ひとりでも稼げる力をもつ
これは、前回の記事でも話しています。
【終身雇用崩壊】専業主婦という幻想

どんなに自分の身、
周りの身になにかあっても、
絶対生き残るために、
自分で稼ぐ力はつけておく必要があります。
自分が生き残らないと、
愛する人も守れません。

「なにかを売る」力があれば、
万が一、会社が倒産しても、
保険や不動産や、
もっと言えば八百屋さんでも、
仕事に困ることはないはずです。
だから、最悪幸せに暮らせなくても、
のたれ死ぬことはないのです。

良き理解者になる

私にはマネジメントするなんて、
大変おこがましい気がして、

「あなたの今のやり方は間違っているから、そこは直して欲しい。
数字として結果が出てないから直した方がいいと思う。」

なんて、ちょっとビビりで言えないです笑
そんなに自分に自信がないです。

まずは、相手の取り組みに関して、
興味を持って話を聞きます。
なにをしたのか、どう感じたのか、
なにが辛かったか、
なにを「頑張ったなあ」と思うか。

最初から、数字の結果だけで
判断しないでほしいです。(私なら)

ただ、結果が出てないのは事実なので、
実際にやってみたけどダメだった原因と
改善策を一緒に考えて、
次はじゃあこれをしようか、と
次の行動を一緒に決めます。

そこでも、もちろん、
自分の正しいと思う方法は強要しません。
本人が、これなら結果が出るんじゃないかと
思うことを宣言してもらいます。

私は、その宣言がちゃんと実施されているか、
その行動を定期的にチェックして、
継続できるようにサポートするだけです。

そして、また振り返りをして、
一緒に考えて、また行動する。
本当に一緒に歩いているだけですが、
私だったら、無理にグイグイひっぱてかれるよりも、
私のペースで一緒に歩いてくれるひとの方が
「私のことわかってくれてるんだな」と思います。

わかってくれるひとには相談したいし、
期待に応えたい、喜ばせたいと思います。

そうやって、私は部下の
「良き理解者」でありたいと思っています。
(実際部下がどう思っているかは知りませんが笑)

まとめ

マネジメント力でつまずいてる方へ

    私が思うマネジメントの基礎

  • 自分がされて嫌なことはしない。
  • 自分のビジョン・軸をもつ。
  • 相手の良き理解者である。

マネジメントっていうけど、
結局人として当たり前のことを
しっかりと行動することなのかもしれません。

もしくは、良好な人間関係を構築する、
もっともシンプルな基礎なのかもしれません。
つまり、仕事の関係だけでの話ではなく、
家族・友人・恋人、
様々な人間関係で通用する基礎な気もします。

本気でマネジメンと極めたいなら、
誰もが読むのはカーネギー!!!

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